初心者向けレント&ヴィヴァーチェの活用術

 

私たちは、楽器を弾く事で「楽しい」や「感動」を感じていただく事を最優先に考えています。初心者の方でも楽しんで演奏いただけるように簡単な活用術、上達術をご紹介いたします。

1.「譜読み」で7割がた弾ける!

譜面をどれくらい読み込めるかは、弾ける(吹ける)ようになるための重要課題で、これが完璧にできたら7割がた弾けるようになると言っても過言ではありません。ここに譜読み方法を記述いたします。

①デモ演奏を聴きながらピアノ伴奏譜と独奏譜の総譜を読む
先ず、曲の全体像を把握することから始めます。ホームページで公開している各曲のデモンストレーション演奏を聴きながらピアノ伴奏譜と独奏譜の総譜を読みます。(楽器が違う場合、音域やフレーズを変えている場合がございますのでご注意ください)どのタイミングで自分のパートを弾き始めるか、テンポの変化はないかを確認します。テンポ感の失いやすい部分には伴奏のピアノにガイドとなるメロディを加えていますので、そのメロディを意識して伴奏を聴いてください。先ずは旋律を歌えるようになりましょう。

 

②伴奏音源を聴きながら独奏用譜面を読む。

 

曲に合わせて歌えるようになれば次に独奏用楽譜を伴奏音源を聴きながら読み込みをします。自分の楽器の指使い(運指)、弦楽器では弓のアップ・ダウン、管楽器ではブレスを伴奏音源を聴きながら楽器を持ちながらでなくともよいので頭の中でシュミレーションしてみます。音符と運指が連動しているかにより弾けるかどうかが決まるとも言えます。
この作業は、通勤途中の電車の中やカフェでもイヤホンで聴きながらでもできますので、空いた時間を活用してトライしてみてください。レント&ヴィヴァーチェでは弦楽器のボーイングや管楽器のブレスの記譜は敢えて行っていません。自分の「弾きやすい」、「吹きやすい」タイミングでボーイング、ブレスをするように独奏譜に書き加えてください。スラーがかかっている場合もありますが、楽譜に忠実にする必要はありません。演奏しやすく楽しめる事を優先して下さい。ここまでできればゴールは見えています。それまで何度も①と②の作業を繰り返しましょう。
 

2.曲に合わせて弾く

必ずA=442でチューニングをしてください。 

伴奏音源を聴きながら楽器を弾いてみましょう。
シュミレーションと実際に弾く事とは違うので上手くいかないかもしれませんが、どの部分が演奏できないのかを把握しましょう。テンポなのか、臨時記号などの音程なのか、タイミングなのか。 弾けない部分をゆっくりのテンポで、何度も繰り返し弾いてみましょう。徐々にテンポを速くし、前後の部分と繋げて弾けるようになれば曲に合わせて演奏してみましょう。
テンポを落としてもどうしても、弾けない場合は、装飾音符であればそれを弾かないや、音符4音を音符2音に間引いて弾くなどをされても良いと思います。弦楽器なら開放弦を使うことも、ためらわないで下さい。 繰り返しますが演奏にストイックにならず「楽しむ」事を優先してください。

3.全体を弾ければその先に

 

曲の魅力を感じれたなら、どのように表現をしたいのかを考え、それを演奏を通じて伝えたいと思う事が大切です。「力強く」「柔らかく」「軽快に」などをどのように演奏すればそのように聞こえるかは研究・習得しなくてはなりません。本格的にレッスンを受けるのも良し、教則本を使って基礎を練習するのも良いでしょう。

基礎練習だけでは弾いていても面白くないし基礎が無ければ表現も狭まるのでその両方を行ったり来たりする事になるのではないでしょうか。レベルアップするのには忍耐も必要かもしれませんが、面白くなくなって楽器を弾かなくなることが一番勿体ない事だと私たちは思います。楽器を通じて生活にゆとり(レント)と快活さ(ヴィヴァーチェ)を持つようにしましょう。