リムスキー＝コルサコフ「シエラザードより若い王子と王女」

リムスキーコルサコフは1844年生まれの、色彩感あふれる管弦楽やオペラを数多く残しているロシア作曲家五人組の一人です。演奏会のアンコールなどで演奏される「熊蜂の飛行」はトランペットやバイオリンなど様々な楽器の演奏用に編曲され超絶技巧の演奏披露で使われるので聞き覚えのある方も多いと思われます。
「シエラザード」は千夜一夜物語（アラビアンナイト）をテーマに作曲された交響組曲で彼の代表的な作品です。
物語のあらすじは、アラビアのシャフリアール王が彼の一番目の妻の不貞を発見した怒りから女性不信となり、その後、王は街の生娘を宮殿に呼び一夜を過ごしては、翌朝には処刑するという残忍な悪行をするようになってしまいました。側近の大臣が困り果てていたとき、大臣の娘のシエラザードは王の愚行をやめさせるため王との結婚を志願することになります。シエラザードは毎晩命がけで、王に興味深い物語を語り、そして物語が佳境に入った所で「続きはまた明日。」と話を打ち切ることから王は新しい話を望んでシエラザードを生かし続け、千と一夜の物語を語り終える頃には二人の間には子どもが産まれていました。こうして
王は自分とシエラザードの間に子供が出来たことを喜び正妻にしてシエラザードは王の悪習を終わらせたという内容の物語です。
 「若い王子と王女」は4部構成のシエラザードの3番目の楽章の曲でメランコリックで優美なメロディー部分と中間部の軽快なリズムの部分と躍動感のあるエンディングの、演奏をしていてとても楽しめる楽曲です。
原曲は約12分の曲ですが曲想を壊さないよう抜粋して約7分に編曲をしています。
＊原曲は伴奏ピアノがト長調～ハ長調～変ロ長調～ト長調ですが、トランペットとアルト・サックスは、演奏しやすく伴奏ピアノをヘ長調～変ロ長調～変イ長調～ヘ長調に移調して編曲しています。

演奏時間　約7分00秒

伴奏音源の試聴（約1分）

セット内容

• 楽譜PDFデータ　　①独奏譜　②伴奏譜（独奏譜との総譜）　
• 伴奏音源MP3データ

￥500（JPY）