ブラームス 「ラプソディ 作品79第2番 ト短調」

ドイツ音楽における「三大B」とも称されるドイツロマン派の代表的な作曲家ブラームスの46歳、1879年の作品です。
本作品はブラームスが最も心を許したと言われるエリーザベト・フォン・シュトックハウゼンに献呈されています。エリーザベトは、ブラームスのかつての弟子であり、彼女自身も作曲家として活動していましたが、ブラームスと親交のあった、作曲家であり指揮者のハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルクと結婚したこともあり、この夫妻はブラームスの最大の理解者として彼を支える存在でした。エリーザベトは当初、ヴァイオリン・ソナタ第一番に心打たれ、その献呈を望みましたが、ブラームスは代わりに《2つのラプソディ》を新たに作曲して献呈しました。ブラームスのピアノ作品の中でも広く親しまれており、演奏会等でもよく取り上げられています。ラプソディは狂詩曲と訳されていますが、実際には叙事詩的、英雄的、あるいは愛国的な色調の幻想曲に対してラプソディというタイトルが付されることが多いようです。
今回お届けする《2つのラプソディ》第2番は、3連符が絶え間なく打ち鳴らされて展開されますが、躍動感、神秘さや静けさ、湧き出る生命力を感じさせ、絶望感や葛藤などの人間の内面を表現するブラームスらしいスケールの大きな作品といえましょう。音程の基礎練習としても最適です。
*原曲はト短調ですがクラリネット、アルト・サックス、テナー・サックス、トランペットの伴奏は、ヘ短調に移調しています。

演奏時間　約4分45秒

伴奏音源の試聴（約1分）

セット内容

• 楽譜PDFデータ　　①独奏譜　②伴奏譜（独奏譜との総譜）　
• 伴奏音源MP3データ

￥500（JPY）